日本IBM出身
「変化を起こす側に」――日本HP新社長 小出氏が初めて語る
2007/12/12
日本ヒューレット・パッカードの代表取締役 社長執行役員に12月1日付で就任した小出伸一氏は12月12日会見し、サービスとインフラ系製品を組み合わせたソリューションの開発に力を入れる方針を明らかにした。顧客企業の経営上の課題を解決するために「一歩先を行く提案をしていく」と強調。「困っているときにはHPに聞いてみようと思われるような会社にしたい」と抱負を述べた。
小出氏は1958年生まれ。日本IBMに24年在席し、米IBMへの出向や国内の経営企画なども担当した。2005年4月に当時の日本テレコムに入社、2006年10月からは社名を変更したソフトバンクテレコムで代表取締役副社長COOを務めた。IBM時代は競合、ソフトバンクテレコム時代はユーザー、パートナーとして日本HPを見つめてきた。好きな言葉は理論や信条を自身で率先して実行する「実践躬行」(じっせんきゅうこう)。
ワールドワイドでは売上高で古巣のIBMを抜くまで成長したHPだが、国内ではまだ課題が多い。IBM同様にHPもサーバ製品からソフトウェア、サービスなど幅広い製品ポートフォリオを持つが、パートナー戦略を含めた改善の余地があると小出氏は見る。小出氏はサービス戦略を新たに策定する考えを示し、「顧客やパートナー、HP社員と多くの場で対話し、戦略を作っていきたい」と話した。
日本HPの良さは「MADE IN TOKYOを展開するなど、外資ながら日本のテクノロジを追求する風土があること」と指摘。そのうえでHP本社がダイナミックなスピード経営を行っているとして、「日本HPも変化に対応し、変化を起こす側の経営をしていかないといけない」と強調した。
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