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SAPとヴイエムウェアがサポート提携、国内ユーザーにとっての意味は

2007/12/13

 米ヴイエムウェアは12月13日、独SAPが「VMware ESX Server」上のWindows、Linuxベースで動作するSAPプロダクトについて、グローバルでフルサポートを開始したと発表した。2社はこれに先立ってグローバルサポートパートナー契約を締結した。

vmware01.jpg ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏

 ヴイエムウェア日本法人の代表取締役社長 三木泰雄氏は、日本のユーザーにとってこれは大きな意味を持つと話した。

 もっとも、正確にいえば開発・検証環境におけるESX Server上のWindows、Linuxプラットフォームで稼働するSAPプロダクトについては、以前からサポートされていた。また、本番環境についても、VMware上のLinuxで動くSAPプロダクトは2007年1月にサポートが提供されている。今回の発表の焦点は、VMware上のWindows Serverで稼働する本番環境のSAPプロダクトがフルサポートの対象になったことにある。VMware上でSAPを動かしたい場合のゲストOSとして支配的なのはWindows Serverであることから、事実上、ESX Server上でのSAPプロダクト利用が今回初めて正式サポートされるようになったといえる。

 「米国などではサポートが受けられなくても利用するユーザー企業もあるようだが、日本のユーザー企業にとってサポートは欠かせない。ちょうどサーバの更改時期にありながら、買い替えを待ってくださっていたお客様も多い」(三木氏)。同社ではESX Server上にディザスタ・リカバリ(DR)をはじめとするさまざまなソリューションを提供している。三木氏はSAPのようなミッション・クリティカルアプリケーションでのVMware利用が進むことで、こうしたソリューションの利用も拡大すると期待する。

 さらに正確にいえば、今回の発表は、同社の認定を受けた特定のベンダのサーバハードウェアでVMwareを動かし、ゲストOSを通してSAPプロダクトを動作させる場合を対象とする。発表時点では、デル、富士通シーメンス、ヒューレット・パッカード、IBM、サン・マイクロシステムズが認定されている。国内ベンダも、現在認定手続きを行っているという。

 ほかの主要ソフトウェアベンダとヴイエムウェアとの関係については、ヴイエムウェアとサポートパートナーシップを結んでいたオラクルが2007年11月のOracle OpenWorldでXenをベースとしたハイパーバイザを提供すると発表。その際にオラクルの一部幹部がESX Server上でのオラクル製品の稼働をサポートしないとも受け取られかねない発言をしたことから一時問題となったが、最終的には今後もサポートを提供するということで決着したという。今後サーバ仮想化については本格的なライバルとなることが確実なマイクロソフトも、SQL Serverなどの利用についてヴイエムウェアとサポートで提携している。しかし、オラクル、マイクロソフトとヴイエムウェアの間の取り決めは、トラブルが発生した場合に、これらベンダ側の問題だとはっきりした段階でサポートするというもの。SAPとの場合のようなフルサポートとはニュアンスが異なるという。

(@IT 三木泉)

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