開始10年で累計受験者数が200万人突破

MSのオフィス検定、受験者の約半分は日本人

2007/12/20

 マイクロソフト製Officeソフトの利用スキルを証明する認定試験「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト」(MOS)を行うオデッセイコミュニケーションズは12月20日、同試験の日本国内での累計受験者数が200万人を超えたと発表した。試験開始から10年を経過しての達成。過去数年は年間20〜30万人が受験する人気検定となっている。Office 2003の製品別の受験者数を見ると、Excel(42.6%)とWord(40.3%)が人気が高く、以下、PowerPoint(9.4%)、Access(7.5%)と続く。Outlookの受験者は全体の0.15%にとどまる。

 全世界での累計受験者数は450万人。全受験者の約半分弱を日本人が占める計算だ。2006年度の実績で年代別分布を見ると20代が最も多く47%。以下、30代(24%)、10代(15%)、40代(9%)と続く。性別で見ると、公式なデータはないものの「受験者の約6〜7割が女性ではないか。これは日本固有の現象」(マイクロソフト サーバプラットフォームビジネス本部 マイクロソフトラーニング部 シニアマーケティングスペシャリスト)という。受験者の半数近くが20〜30代の女性で、1999年に改定された労働派遣業務法で、派遣労働者市場が膨らんだことが背景にあると見られる。

 ただ、受験動機を聞くアンケートでは、所得向上や待遇改善より「スキルを上げるため」とした回答が多く、受験者の上昇志向の強さもうかがえる。

 企業や大学での採用が増えている。近畿大学は学生にとって必須スキルと位置付け、学内で試験を実施。年間2000人を超える学生が受験するなど、“学内受験”が増え、過去5年は学生の受験者数が年率10%で増加しているという。

 企業では、新卒内定者に研修期間中の課題として課したり、技術部が製品導入時にデプロイとセットで団体受験を行うなど、現場のサポートニーズを先回りして押さえる使われ方が増えているという。

 新バージョンのOffice 2007に対応した試験では、IT技術者向けの資格試験「マイクロソフト・サーティファイド・プロフェッショナル」(MCP)の名称に合わせて、「マイクロソフト・サーティファイド・アプリケーション・スペシャリスト」(MCAS)に名称を変更。また、これまで2つあった受験レベルは上位のものに統合した。受験料は1万2390円。全国約1680の会場で受験できる。

(@IT 西村賢)

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