いきなり5000万人に普及しても大丈夫

Facebook、開発環境入りOSイメージをAmazonクラウド向けに公開

2008/01/28

 米Facebookは1月25日、米Amazonと提携したと発表した。Amazonが提供するクラウド・コンピューティングサービス「Amazon Web Services」(AWS)上に、Facebook開発者向けの環境がインストールされたLinuxイメージを展開して、すぐに利用できる環境を整えた。

 開発者は、物理的なサーバの準備やセットアップ、Facebook用の開発環境を用意する必要がなく、すぐにFacebook向けWebアプリケーションの製作に取りかかれる。作成したWebアプリケーションは、2007年11月末で5500万人の登録ユーザーを持つFacebook上で、Amazonの提供するインフラを使ってそのまま公開できる。現在、Facebook上で公開されているWebアプリケーションの数は約1万4800種類。

 まず、AWSが提供するストレージサービス「Amazon S3」と、仮想コンピュータ「Amazon EC2」にサインアップする。次に、Amazon EC2上で公開されているFacebook向けOSイメージを“インスタンス化”する。このOSイメージはFedora Core 4をベースにしており、Facebook向けの“HelloWorld”のサンプルアプリケーションや、クライアントライブラリなどが含まれる。

 AWSでは使用リソースに応じて課金されるため、利用状況に応じて大規模ユーザーベースに対応することも、小規模ユーザーで安価に運用することもできるのがメリット。アイデア1つで、5000万人規模のユーザーに対応できるWebサービスを安価に公開できる。

 またFacebookは同日、Facebook向けに開発したWebアプリケーションを、Facebook外で実行できるようにAjaxライブラリを公開した。

facebook01.jpg 公開された開発環境入りOSイメージを使ったHelloWorldアプリケーションの設定画面。Facebookアプリケーションのひな形を用意する(クリックで拡大)

(@IT 西村賢)

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