Amazonのクラウドコンピューティング事業が離陸

AWSのトラフィック、Amazon本体を超える

2008/02/01

 米アマゾンは1月30日、2007年第4四半期(10〜12月期)の決算を発表した。その中で同社は、Amazon Web Services(AWS)関連サービスで使われたネットワークの帯域幅が、Amazon本体の全世界での帯域幅を超えたことを明らかにした。AWSを利用したWebアプリケーションなどをすべて合計すると、世界最大規模のオンライン小売店であるアマゾンより大きく、サービスの急成長ぶりがうかがえる。

 AWSを利用する開発者の数は前期より3万人増えて33万人。また今期、AWSはヨーロッパ向けにAmazon S3を新設。サーバを物理的にヨーロッパに設置することで、エンタープライズ用途での利用拡大を狙う。

 AWSは、利用したCPUの処理能力やメモリ量、ネットワークバンド幅によって課金するサービス「Amazon Elastic Compute Could(EC2)」を始め、オンラインストレージサービスの「Amazon Simple Storage(S3)」などからなるサービス群。2007年12月にはWebサービスとして利用できるデータベース「Amazon SimpleDB」や、ユーザー情報管理や課金を行う「Amazon DevPay」を加えるなど、サービスを拡充している。Webアプリケーション開発を行うベンチャーや、自社でハードウェアのITインフラを持ちたくない企業を対象としていて、利用者はAWSのサービスを組み合わせてWebアプリケーションを構築できる。

 同期間中の米アマゾンの売上高は56億7000万ドルで前年同期比42%増。純利益は2倍以上となる2億700万ドルだった。

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(@IT 西村賢)

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