「印字速度は重視しますか?」

推薦エンジン利用のプリンタ購入サイト、リコーが開始

2008/02/18

 アルベルト(ALBERT)は2月18日、リコーが運営するOA機器、オフィスサプライ、文具などのオンラインショッピングサイト「NetRICOH Lite」(http://shop.netricoh.com/)の新サービス「プリンターお選びナビ」に、ALBERTが開発したレコメンデーションエンジンの提供を開始したと発表した。

 アルベルトが開発するレコメンデーションエンジンは、店頭で店員と客が少しずつニーズを確認しながら商品を推薦するのと同様のことを、統計処理で行うソフトウェア。利用者は、購入商品ジャンルについて体系的な知識がなくても、おおよその予算や、どういう機能を重視するかといった質問に答えていくことで、最適な商品を探し出せる。これまでにアルベルトは、連続質問形式のレコメンデーションエンジン「Bull's eye」のほか、要望スペックに最も近いものを提示するあいまい検索「ファジィスペックサーチ」、画像イメージを使って自分が欲しい商品を絞り込んでいく「イメージセレクトサーチ」など5種類のエンジンを開発。

 今回、リコーにはBull's eyeとファジィスペックサーチを提供する。プリンタのスペック項目に詳しくない利用者でも、欲しい商品のイメージを入力していくだけで、商品データベースの中から最も理想に近い商品を推薦してくれる。具体的なスペックを入力するファジィスペックサーチでは、絞り込み検索時に厳しい条件を入れてしまって合致する商品がなかった場合でも、より条件に近い商品をあいまいに検索して提示する。従来のコマースサイトでは、検索条件に該当する商品がない場合、再度検索条件を変更するなど手間だった。

 アルベルトはカタログ通販で知られるニッセンと、マーケティングリサーチ・コンサルティングのインタースコープのジョイントベンチャーとして2005年7月に設立。各種レコメンデーションエンジンをECサイトやメーカー直販サイト向けに提供している。

richo01.png アルベルトのレコメンデーションを採用したリコーの「プリンターお選びナビ」
richo02.png 質問に答えていくだけで最適なプリンタを推薦してくれる
richo03.png 質問項目は店頭で店員に聞かれる内容に近い
richo04.png 回答には「決まっていない」も含まれる
richo05.png 選択した回答によって質問項目は分岐する
richo06.png 普通紙以外に印刷「する」と回答した場合、具体的な用紙一覧が表示される
richo07.png 使用するOSについても「決まっている」と回答すると選択肢が現れる
richo08.png メーカーの希望については、最初からメーカー名を羅列するのではなくメーカー名を指定するか、こだわらないかという二択となっている
richo09.png スライダーバーを移動させることで、「印刷スピード」「両面印刷」など個別の機能について「重視しない・分からない」「やや重視する」「非常に重視する」「きわめて重視」「そうでなければ購入しない」など、感覚的な指定ができる。
richo10.png 最終的にすべての回答から商品データベースを検索して、最もユーザーの条件にマッチする商品を、「フィット率」付きで推薦してくれる

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ


- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

CDPの使い方には正解がない だから「コミュニティー」が必要だった
「Treasure Data CDP」ユーザーが主体となって活動するコミュニティー「Treasure Data Ro...

人×AIで磨く ライオンの顧客理解の進化
大手消費財メーカーのライオンが、人と生成AIを融合した顧客理解と市場分析に取り組んで...

生成AIが投資をけん引 2025年度の国内企業のIT予算は「増額」が過去最多に
生成AIの急速な普及により、企業のDX投資は新たな局面を迎えているようだ。