コントラストや発色、ディスプレイサイズで課題
JR東、自動改札で電子ペーパー広告を実験
2008/02/25
JR東日本グループは2月25日、東京・恵比寿駅自動改札機で電子ペーパーによる広告表示の実証実験を開始した。実験は3月9日まで行う。
同グループはこれまで、2005年に東京駅構内でモノクロ表示の電子ペーパーによるポスター設置や、2006年暮れに8色表示の電子ペーパーを使った車内広告など実証実験を重ねてきた。3度目となる今回の実験では4096色表示可能な電子ペーパーを「より実際の利用客の近い場で実験する」(ジェイアール東日本企画 交通媒体局 媒体開発部 部長 山本孝氏)。
従来、ステッカー式広告を貼っていた自動改札機の側面と上部に計4つの電子ペーパーディスプレイを配置。それぞれ6分間隔で表示コンテンツを切り替えて、1時間で広告コンテンツを1巡させる。1つの広告スペースを時分割にした割安の広告商品の開発も考えられるが、当初は「1クライアントによる、複数メッセージの発信」(山本氏)を想定しているという。
実用化の時期は未定。サイズや発色、白の表現(コントラスト)など、デバイス自体に課題が多い。今回の実験では、無作為抽出で乗降客にアンケートを実施して視認性などについて調査するほか、広告代理店関係者らに商品価値を見極めてもらう考え。
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