2008年中にはSDKや第2弾も予定

LiMoがプラットフォームの一部をリリース

2008/04/01

 Linuxベースでオープンなモバイル端末向けプラットフォームの仕様を策定する業界団体、LiMoファウンデーションは3月31日、予定通り「LiMoプラットフォーム・リリース1」を公開したと発表した。

 サードパーティーの開発者は同ファウンデーションのWebサイト上で公開されたAPI仕様に基づいてアプリケーションを作成できる。C/C++を用いてミドルウェアの作成も行える。また2008年後半に公開予定のSDKでは、ネイティブ、WebKit、Java環境に対応するという。SDKはLiMoメンバーのACCESS、アプリックス、モトローラ、Wind Riverらが取り組んでいる。

 LiMoファウンデーションは2007年1月設立。開発費がかさむ高機能携帯電話向けのLinuxソフトウェアスタックを標準化する目的で、NEC、NTTドコモ、パナソニックコミュニケーションズ、サムスン、モトローラ、ボーダフォンらが設立した。LiMoプラットフォームはLinuxカーネル上に実装されたOSSベースのソフトウェアモジュール群で構成される。高機能携帯電話に必要なネットワーク機能、メッセージング機能、データベース機能、マルチメディア機能、著作権保護機能などを含む。

 2008年中にはLiMoプラットフォーム・リリース2を完成予定だが、すでにLiMoメンバー企業の一部はLiMoプラットフォームの技術を使った端末を出荷しているという。

 Linuxベースのモバイル端末向けソフトウェアスタックとしては、グーグルが2007年11月に発表した「Android」がある。現在、グーグルをはじめ、HTC、インテル、モトローラ、サムスン、NTTドコモ、KDDIなど34社が参加するOpen Handset AllianceでSDKのベータ版が公開されている。

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ


- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...