コストパフォーマンスを武器に
日本HP、中堅・中小企業をネットワーク・ストレージで攻める
2008/04/14
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4月14日、中堅・中小企業向けのストレージ新製品群を発表した。発表の中核を成すのは2つのネットワーク・ストレージ製品。HPのストレージワークス ディビジョン アジアパシフィック バイスプレジデントであるジム・ワグスタッフ(Jim Wagstaff)氏は、5万ドル以下のエントリ・ストレージがストレージ市場で今後最も成長し、なかでもネットワーク・ストレージが急速に伸びるとの予測を紹介した。
このセグメントに同社が新たに投入するのは「HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array」(EVA4400)と「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」(MSA2000)。EVA4400は既存製品「EVA4100」を小型化し、拡張性を高めたもの。筐(きょう)体サイズは7Uから4Uになったが、最大搭載可能ディスク数は56個から96個に増加した。価格は同等構成例で、588万円から342万円へ(いずれも税込み)と、約42%安価になった。
「これまでデータセンター向け製品の機能とされてきたものを、中堅・中小企業にも使いやすくした」(ワグスタッフ氏)。EVA4400はEVA4100と同様、高速性・安定性から重要性の高いシステムで利用されることの多いファイバチャネル・ハードディスクドライブを利用している。また、ストレージの動作を止めることなく容量を追加できる機能も備えている。使い勝手を向上する機能を中堅・中小企業向け製品で提供することにより、販売パートナーにとっても売りやすい環境作りを目指す。同シリーズでは今後も新製品を投入していくという。
一方、MSA2000はファイバチャネル接続とiSCSI接続が選択可能な、最小構成価格74万5500円(税込み)のエントリSANストレージ製品。日本HPから、同社のサーバと統合的なサポートを受けられるため、ユーザー企業や販売パートナーは安心できると日本HPでは話している。
日本HPは同時に、ファイバチャネルSANスイッチやホストバスアダプタの価格を、最大46%引き下げ、ネットワーク・ストレージの総合的な導入コストも低減するとしている。さらにNAS製品では、「HP StorageWorks All-in-One Storage System」「HP ProLiant Storage Server」に安価な製品を追加した。
中堅・中小企業向けのビジネスで焦点となるのは販売パートナーとの関係強化。日本HPではEVAシリーズの拡販のため、国内で「EVAパートナープログラム」を発足した。すでに100社以上が参加の意思を表明したという。同プログラムでは販売パートナーに対し、デモ機や検証機の購入に関する特別プログラムやプロモーションの支援、認定エンジニア資格の取得支援、各種トレーニングの実施などを予定している。
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