Fibre Channel over Ethernetもサポート
シスコがデータセンタースイッチでストレージ、サーバ統合を実現
2008/04/18
シスコシステムズは4月17日、データセンタースイッチ「Nexus」シリーズの第2弾製品、「Nexus 5000」を発表した。サーバやストレージ、ネットワークをすべて直接つなぎ込むことのできる初の製品となる。シスコは1月29日に「Nexus 7000」を発表したが、同製品は10/100Mbpsや1Gbpsのイーサネット接続しか提供していなかった。
Nexus 5000は2Uのサイズに10Gbpsイーサネットを固定で40ポート搭載。拡張スロット2個には、8ポートファイバチャネルモジュール、10Gbpsイーサネットモジュール、あるいは10Gbpsイーサネットとファイバチャネルをそれぞれ4ポート搭載したモジュールを組み込むことができる。10GbpsイーサネットモジュールはData Center Ethernetもサポートし、この上でのFibre Channel over Ethernet(FCoE)の利用にも対応する。
ファイバチャネルとFCoEのサポートにより、iSCSIやNAS以外のストレージも直接接続できることになる。FCoEはまだ標準化途上で、作業が終了するのは今年後半だが、インテルは同社の10Gbpsイーサネットアダプタで今年7月にもLinux用ソフトウェアドライバを提供の予定という。Data Center Ethernetは、InfiniBandに代わってサーバ間接続およびストレージ接続で普及する可能性を秘めている。
Nexus シリーズでは、Catalyst 6500に比べて大容量であることが重要なポイントだ。Catalyst 6500のダウンリンクは最大でも1Gbpsで、アップリンクは10Gbpsだ。それがNexus 5000では、ダウンリンクが10Gbps、アップリンクは10〜40Gbpsに対応する。さらにNexus 5000ではパケットロスの発生を防ぐData Center Ethernetに対応することで、低遅延を実現している。
では、Nexus 7000とNexus 5000との違いは何か。大きな筐(きょう)体でポート数も多いNexus 7000は、Nexus 5000を束ねるデータセンタのコアスイッチとしての役割を果たすほか、Nexus 7000自体も多数のサーバやストレージを接続することになるという。Nexus 7000も、今後Data Center EthernetおよびFCoEのサポートを提供の予定だ。
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