WAN最適化製品市場で再編

ブルーコートがパケッティアを買収

2008/04/22

 WAN最適化製品大手の米ブルーコートシステムズは4月21日、米パケッティアを買収すると発表した。発行済み株式を1株当たり7.10ドルで現金で買い取る。買収総額は2億6800万ドル(約278億円)。

 ブルーコートシステムズは企業拠点間のWAN通信で、アプリケーションを高速化する製品で急成長してきた。一方、米パケッティアはレイヤ7で600以上のアプリケーションを識別する技術を核に、ネットワーク利用状況のモニタリングやインテリジェントなQoS機能を提供してきた。ブルーコートシステムズは「Blue Coat ProxySG」シリーズにパケッティアの技術を統合することで、より高度なトラフィック管理が可能になるとしている。

 パケッティアは全世界で1万以上の顧客を持つ。今回の買収によりブルーコートシステムズは1400のチャンネルパートナーを獲得することになる。

 両社の創業はともに1996年。2006年の売上高はパケッティアが1億4450万ドル、ブルーコートシステムズが1億4170万ドルと同規模だったが、2007年にはパケッティアの売り上げは微減であるのに対してブルーコートシステムズは前年比25%増となる1億7770万ドルに売り上げを伸ばしていた。

 WAN最適化製品で競合する米F5ネットワークスは、2007年の売上高実績で前年比33%増の5億2570万ドルと好調。またリバーベッドテクノロジーは2007年の売上高実績で前年比162%増の2億3640万ドルと急成長している。

(@IT 西村賢)

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