CGM広告で実験も開始
東京が投稿数1位、Twitter日本語版開始
2008/04/23
デジタルガレージは4月23日、ミニブログサービス「Twitter」の日本語サイト「Twitter Japan」(http://twitter.jp)を公開した。米Twitterとの共同開発によるもので、運用やサポートについては米Twitterが行う。JPドメインによる新サービスは、これまで提供してきた英語版(http://twitter.com)と同等のサービス。従来どおり言語を英語に切り替えることもできる。デジタルガレージはモバイル版サービスについても開発中で、「そう遠くない時期にリリースする」(DGインキュベーション 投資・事業開発本部マネージャー枝洋樹氏)という。
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Twitter Japanではメニューや説明などが日本語化されているほか、画面の一部にバナー広告を表示するという違いがある。広告展開はデジタルガレージの子会社で電通なども出資する株式会社CGMマーケティングがメディアパートナーとの協業により手がけるもので、実験的位置づけ。現在はトヨタ自動車やエンジャパンなど限定的なクライアントの広告を配信するだけだが、今後は双方向性やリアルタイム性、APIによるマッシュアップの容易さを生かした新しい広告商品の開発を行う。
Twitterは日本語化される以前から日本人ユーザーが多く、2008年2月時点でWeb経由のトラフィックの約4分の1が日本からのものという。アメリカ以外の地域で最大のユーザー層を抱える日本市場で先行して広告展開の実験を行う形だ。
Twitterは日本およびグローバルでのユーザー数は公開していないが、compete.comによる集計によれば、昨年末に400万程度だった1日当たりの訪問者数は2008年に入ってから急増。2008年3月には600万を越えるまでになっているという。
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日本語化以前から日本人ユーザーが多かった理由の1つとして、デジタルガレージ取締役の伊藤穰一氏は「日本には遊び場がなかったからではないか」と指摘する。Twitterの特徴はシンプルさと機能の少なさ、オープンなAPIなどで、ふつうの開発者がDIY的に対応ツールを作成しやすい。このためWindows向け専用クライアントや携帯電話向けゲートウェイサービス、Google Mapsとのマッシュアップなど多様なTwitterクライアントが開発されている。「うまく開発者を取り込むことでユーザーが増えてきた」(伊藤氏)。こうしたユーザー層をベースに「今後は、いかにビジネス化していくかが課題。これまで(デジタルガレージグループ)はCGMマーケティングの実験をやってきたが、今後はTwitterと組んでやっていきたい」(伊藤氏)としている。
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