PAN Managerソフトウェアを採用
米デル、イージェネラの技術でサーバ仮想化を強化
2008/05/08
米デルは5月7日(米国時間)、サーバ仮想化関連の製品とサービスを大幅に強化する発表を行った。仮想化に最適化したサーバの新機種やサイジング、導入支援サービスの拡充などに加えて明らかにされた興味深い動きがイージェネラの技術の採用だ。
デルはイージェネラのPAN Managerソフトウェアを「PowerEdge 1950」「PowerEdge 2950」上で動かし、これをDell|EMCブランドのストレージ、シトリックスのXenServerと組み合わせたターンキーのサーバ仮想化支援システムを提供するという。このサーバ仮想化支援システムを一般的なサーバ機と併用することで、仮想サーバ運用の自動化と可用性の向上を実現する。
イージェネラのPAN Managerソフトウェアは、同社の仮想化サーバシステム「BladeFrame」を支える技術。ネットワークI/OやストレージI/Oを仮想化し、仮想サーバと関連付けた構成情報を管理する。これによって例えば、ある仮想サーバがダウンした場合でも、この仮想サーバのネットワークやストレージの設定を引き継いで、別の仮想サーバを自動的に立ち上げることができる。
イージェネラは2007年秋に、このソフトウェアをほかのサーバベンダにライセンス提供する方針を明らかにしていた。いままでに富士通シーメンスとデルの2社がライセンス契約を結んでいる。
標準コンポーネントによるITを旗印にしているデルだが、最近ではストレージ・ベンダのイコールロジックを買収するなど、標準をサポートしながらも特色のある製品の提供に力を入れている。今回のイージェネラの採用も、こうした動きの一環といえそうだ。
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