既存のWebページにHTMLスニペット埋め込み
あらゆるサイトをSNS化、「Google Friend Connect」発表
2008/05/13
米グーグルは5月12日、任意のWebサイトにソーシャルネットワーク機能を追加できる「Google Frined Connect」のプレビュー版をリリースすると発表した。同日夜に行われる開発者向けのイベントで詳細な説明を行い、イベント終了後に公式サイト(http://www.google.com/friendconnect)を公開する。
Friend ConnectはHTMLスニペットを、既存のWebページに埋め込むことで利用できるもの。OpenIDやOAuth、OpenSocialといった業界標準仕様に加え、各SNSが公開しているAPIを利用することで、既存のSNSをWebページに埋め込むといった利用イメージになるようだ。
Friend Connectを埋め込んだWebページの訪問者は、Facebook、Google Talk、hi5、orkut、PlaxoなどのSNSに登録している友人リストを、当該ページで見ることができるほか、未登録のユーザーと交流することができる。ユーザー登録や新規ユーザーの招待、メッセージ投稿、レビューなどの機能も利用できる。
Friend Connectは、ソーシャルな機能を付加したいが技術的な難しさから実現できないような中小規模の“ロングテール”をターゲットとしている。例えばミュージシャンが音楽SNSサイトのiLikeを自分のWebサイトに埋め込むことで、ファンらはSNS上ではなく、そのミュージシャンの公式Webサイト上で交流が可能となる。ミュージシャンにとってはトラフィックを増やす効果があり、ファンにはSNSとミュージシャンのWebページを行き来する必要がなくなる。
OpenSocialでは、Webアプリケーションを既存ページにはめ込む「Open Social Container」と呼ぶ規格を定めており、既存SNS上の特定機能やOpenSocial向けに作成されたWebアプリケーションを自由に埋め込めるものとみられる。
発表によれば、「好きなアプリ、好きなサイト、好きな友人と」とうたわれているが、異なるSNSに登録したユーザーを同一スニペット上に結びつける機能があるかなどの詳細は、現時点では不明だ。
なお、米Facebookは5月9日に似た名前の「Facebook Connect」という新サービスを発表している(公式ブログ)。これはFacebookのアカウントを外部サイトのものとリンクさせ、Facebook側の認証機能やユーザー同士の交流機能を使えるようにするもの。Google Friend ConnectがOpenSocialなどに対応する任意のSNSを対象として非SNSサイトにSNS機能を付加できるのに対して、Facebook ConnectはFacebookを対応SNSと結びつけるという違いがある。
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