スイッチとHBAを同時発表

ブロケード、8GbpsファイバチャネルSANの世界へ

2008/05/14

 ブロケードコミュニケーションズシステムズは5月14日、8Gbpsファイバチャネルに対応したスイッチ3製品とホストバスアダプタ(HBA)を、日米同時に発表した。

brocade01.jpg Brocade 5100とBrocade 300

 スイッチの新製品は「Brocade 300」「Brocade 5100」「Brocade 5300」。それぞれ最大24ポート、40ポート、80ポートの構成が可能。いずれも全ポートで全二重8Gbpsの通信ができ、ボトルネックが生じることはないという。ブロケード、旧マクデータによる従来の製品との互換性を確保している。電力効率は、同社の従来製品に比べて40%向上している。

 スイッチと同時に発表したHBAは、ブロケードが自社開発したチップを搭載している。8Gbpsポートを1個あるいは2つ搭載。2ポート版では、トランキングによって16Gbpsの接続を実現できる。

 ブロケードはこのスイッチとHBAの組み合わせで、いくつかの付加価値機能を実現する。1つはサーバ仮想化と連動したQoS機能。各仮想サーバにQoSを割り当て、これを制御することが可能。また、HBAでデータを暗号化し、ストレージにデータを暗号化した状態で保存することもできる。

brocade02.jpg Brocade 5300

 米国ではスイッチ新製品をブロケード、IBM、サン・マイクロシステムズより即日提供開始した。そのほかのOEMパートナーからは2008年中に順次提供開始の予定。HBAについては6月に一般提供を開始する。日本市場における展開は、それぞれ数カ月遅れる見通し。

brocade03.jpg Brocade HBA

 ブロケードは5月14日に開幕した「データストレージEXPO」でこれらの新製品を展示。さらに米国では提供中ながら国内展開は未定の「Brocade FME」という製品も紹介している。FMEは同社のファイル仮想化製品「Storage X」をアプライアンス化したもの。ネットワークにインラインで(つまりサーバ群の直前に)設置し、エンドユーザーに気付かせずにファイル群を移動するなどができる。開かれているファイルでも移動できるところが、他社の類似製品とは異なるという。

(@IT 三木泉)

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