カカクコムが「クチコミ中心のメディア」
技術者向けソーシャル・ノウハウサイト「okyuu.com」が開設
2008/05/21
カカクコムは5月21日、ITについてのノウハウやスキル、技術情報を投稿し、共有できるソーシャル・ノウハウサイト「okyuu.com」のベータ版サービスを開始したと発表した。ソーシャルブックマークとも近いサービスだが、情報をITに限定していることに加えて、投稿されたノウハウがデータベース化されるため、検索が容易なことが違いといえる。
okyuu.comでは、URLを入力したり、ブックマークレットを使うことで、ITに関する情報を掲載しているWebページを投稿できる。投稿時には「プログラミング」「インターネット」など情報のカテゴリを選択する。タグも付けることができる。投稿されたWebページに対してokyuu.com上でコメントを付けたり、レイティングをする機能もある。okyuu.comでは、投稿されたWebページのタイトルだけが表示され、タイトルをクリックするとWebページにアクセスする仕組み。既存のWebページを投稿するだけでなく、自らが知っている情報を投稿することも可能だ。
Webページの投稿は「価格.comID」のほかに、OpenID 2.0/1.1でも可能。コメント投稿や独自情報の投稿では、コードや動画の挿入に対応した「オキュウ記法」を用意した。気に入った投稿を保存する機能や、ほかのユーザーの投稿をチェックできる「フォロー」機能、メッセージ送信機能、足跡機能などがある。ノウハウのほかにニュース記事を投稿することもできる。
okyuu.comはノウハウについてのデータベースを目指すといい、検索に力を入れている。投稿があったWebページは検索エンジンがクロールして、インデックス化する。そのためokyuu.com上で簡単に過去のノウハウを検索できるという。検索結果の順位は、ユーザーのレイティングなどを基に調整する。
okyuu.comは開設当初から英語版を用意。海外展開も見込んでいる。カカクコムのCOO室によると、okyuu.comの開発期間は約4カ月。同社エンジニアの藤原史和氏が開発した。
カカクコムの取締役COO 安田幹広氏は「ITについてのノウハウはネット上にたくさんあるが、Googleなどの一般検索エンジンではノイズが多く、効率的ではない」と指摘し、「専門のエンジンの方がずばりと情報を探せる」とokyuu.comの狙いを説明する。日本語圏、英語圏の初級、中級のIT技術者を対象に「クチコミ中心のメディアとして作っていきたい」(同社 COO室 堀哲也氏)という。月間20万のユニークユーザー、2009年3月末までに9500の投稿件数を目指す。
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