デフォルトの文書形式をODFに設定可能に
MS Officeが2009年にODFやPDFをサポートへ
2008/05/22
米マイクロソフトは5月21日、2009年前半に予定されている2007 Office system Service Pack 2(SP2)で、サポートする文書形式として新たにPDF 1.5(Portable Document Format)、PDF/A、ODF v1.1(Open Document Format)、XPS(XML Paper Specification)を追加すると発表した。
2007 Office system SP2では、フリーソフトウェアのオフィススイート「OpenOffice.org」の標準ファイル形式にも採用されているODF形式の文書を開いて編集し、保存することができるほか、ODFをデフォルトの文書保存形式に設定できるようになる。また、直接PDFやXPSで保存することもできる。
同社はサポートする文書形式を増やすことで、開発者や競合他社に新たな機会を提供し、文書形式におけるユーザーの選択肢の拡大と柔軟性を強化するとしている。旧バージョンのOffice XP、Office 2003のユーザーに対してODFサポートを提供するために、同社はSourceForge.net上のOpen XML-ODF Translatorプロジェクトの開発において、オープンソースコミュニティとの協業を継続していくという。
米マイクロソフト、Business Divisionのシニアバイスプレジデント、クリス・カポセラ(Chris Capossela)氏は今回の発表について「われわれはOfficeユーザーに対し、文書形式におけるより幅広い選択肢と高い相互運用性を各アプリケーションでの実装において提供していきます。当社の製品のオープン性を高め、文書形式標準の開発と保守に積極的に参画することで、オープンソースコミュニティのメンバーを始めとする開発者および競合他社に対して、イノベーションを行ない、お客様に新しい価値を提供するための機会を提供できると考えています」とのコメントを発表している。
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