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トレードダブラｰ TDテクノロジー、tdサーチウェアの拡販に注力

SEO成功の秘訣は、正確なデータと全メディアを眺望する視点

2008/05/26

　インターネット広告市場の伸長に伴い、SEOの重要性がますます高まっている。電通が2月20日に発表した「2007年 日本の広告費」によると、インターネット広告費が6003億円と4年連続の伸長を記録。また、アウンコンサルティングの調べでは、2007年のSEO市場規模は99億6000万円で、2010年には160億円規模に達すると見られている。

　こうした状況を受けて、今年2月に日本で事業を開始したオンライン広告サービス大手のトレードダブラー TDテクノロジーは、自社の検索連動型広告最適化ツール「tdサーチウェア」の提供にいっそうの力を入れている。

　tdサーチウェアは、検索連動型広告で使用するキーワードのクリック率やコンバージョン率など、ユーザー動向を詳細に分析できるツール。エンジン側のアカウント構造を変えずに、tdサーチウェア上で独自のグルーピングを行うなど、キャンペーン最適化に貢献する。トレードダブラー(本社スウェーデン)が、英テクノロジーワークスを買収したことに伴い、検索連動型広告最適化ツールとして好評を博していた、英テクノロジーワークスの「Bid Buddy」に機能強化を施し、「tdサーチウェア」としてリリースした。

　トレードダブラーTDテクノロジー日本法人の代表取締役社長、横田祐介氏は、SEO市場が伸びている現況について、「費用対効果への期待から、検索連動型広告に投資する企業が増える一方、SEOの管理が課題として浮上している」と指摘する。

　「SEOの効果を引き出すためには、キャンペーンのきめ細かな管理が不可欠。しかしオーバーチュアやgoogleなどの検索エンジンは、それぞれキーワードの入札ルールが異なるため、数千から数万単位のキーワードを、検索エンジンごとに管理していかなければならない。これを効率よく管理できなければ、ROI向上はなかなか見えてこない」(横田氏)

　一方、今回来日した英トレードダブラーのプロダクト戦略ダイレクター、ジョン・ヘルストリップ(John Helstrip)氏は、SEO成功のポイントとして、データ分析の重要性を挙げる。「ユーザーがどのキーワードで検索を行い、どれほどの確率でコンバージョンに至ったのか、かかった時間や経路も含めて詳細に分析し、現状を正確に把握することが大切だ。それを根拠に、検索エンジンごとに適切なキーワードを設定できれば、キャンペーンにより確実な効果が期待できる」　　

　また現在、テレビCMで告知してインターネット検索に誘導するクロスメディアが盛んに行われていることを挙げ、「インターネットだけではなく、あらゆるメディアを俯瞰(ふかん)する視点が大切」と指摘する。具体的には、検索連動型広告のクリック率、コンバージョン率などを詳細に分析し、費用対効果を数値で明確に把握する。そのうえでオフライン、オンラインの広告媒体すべてを費用対効果の軸で比較検証し、「どの媒体に、どれほどのコストをかけるべきか、数値という確かな根拠をもとに、総合的な視点で判断するべきだ」という。

　「各メディアにおける広告の目的や効果を把握し、全体的なコスト配分を考えてこそ、1つ1つの広告に優れたROIを期待できる。tdサーチウェアなら、そうした総合的判断に必要な、検索連動型広告のデータをリアルタイムにトラッキングし、即座に分析、提供できる。24時間体制でキャンペーンを監視して入札価格の自動更新を行うなど、キャンペーン管理の手間を大幅に低減することも強みだ。ユーザーはROI最大化に向けた取り組みに注力することができる」(ヘルストリップ氏)　

　横田氏も「日本でも広告主や代理店の意図を理解し、知恵を盛り込んだソリューションとして製品を提案する。トレードダブラーの知恵と技術を活かして、日本のオンライン広告市場全体のさらなる活性化に貢献してきたい」と力説した。

　なお、あらゆるオンライン広告のデータを分析、提供し、包括的にマネジメントできる「td ツールボックス」も今年中に日本に投入する予定だ。