スループットなどを時系列でグラフ化

アマゾンのクラウドを監視する新サービス、米Hyperic

2008/06/24

 米Hypericは6月23日、米アマゾンが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services」の運用状況やパフォーマンスをモニターする無料サービス「CloudStatus」のベータ版提供を開始した。HypericはWebアプリケーションの監視、管理ソフトウェア「Hyperic HQ」をオープンソースと商用ライセンスで提供するベンチャー企業。CloudStatusはHyperic HQをベースに開発した。

 アマゾンが提供するAmazon EC2、S3、SimpleDB、SQS、FPSの各種サービスに対応し、それぞれの運用状況をグラフィカルに表示する。例えば、ストレージサービスのAmazon S3ではヨーロッパと北米に存在する2つのデータセンターそれぞれでのスループットが現在、過去1時間、過去6時間、過去1日、過去1週間など折れ線グラフで表示される。

 クラウドコンピューティングは大きなトレンドとなっているが、Webアプリケーションに障害が発生した場合に、アプリケーションに問題があるのか、インフラ側に障害が発生しているのかを、これまでは知るすべがなかった。Hypericでは、こうした問題を解決する初めてのサービスだとしている。2008年2月には、ストレージサービスのAmazon S3で数時間にわたって障害が発生するなど、まだ運用上の課題が残っている。

hyperic01.png

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(@IT 西村賢)

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