ネップスター社、2000店舗の基幹業務システムを統合

アビーム、中国最大手のドラッグストアチェーンにSAPを導入

2008/06/30

 アビーム コンサルティングは6月30日、SAP Chinaと協力して、中国の大規模小売企業であるChina Nepstar Chain Drugstore(以下、ネップスター)にSAP ERPを基盤とする基幹業務システムを導入すると発表した。

 アビーム上海の現地スタッフが中心となり、業務の要件定義からシステムの基本設計、導入までを支援する。中国全土11地域を3つのブロックに分割し、ネップスターの本社所在地である深センを拠点にプロジェクトをスタート。会計、マーチャンダイジング、物流、在庫管理などのシステムを導入し、2000店舗の業務システムを統合、2008年12月までに稼働させるという。

 ネップスターは中国最大手のドラッグストアチェーンで、M&Aなどで急激に事業を拡張し、2007年11月にはニューヨーク証券取引所に上場した。その結果、店舗間で別々に稼働していた基幹業務システムの全社的な統合や、業務効率化によるコストコントロール、経営管理が急務となり、今回の統合に踏み切ったという。

 アビーム コンサルティングでは、「日本における大手ドラッグストアチェーン、家電量販店へのSAP ERP導入実績と、中国拠点における(アビームの)数々のコンサルティング実績が評価されてパートナーに選ばれた。今後も引き続き、同社の顧客・店舗分析、人事・給与、財務管理など、システム構築全般を支援していく」とコメントしている。

(@IT 内野宏信)

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