次世代の新技術を取り込み
マイクロソフトが自然言語検索のPowersetを買収へ
2008/07/02
米マイクロソフトは7月1日、自然言語検索技術を開発するベンチャー企業の米Powersetとの買収協議で合意に達したと発表した。PowersetはXEROXのPARCからライセンス供与を受けて、“セマンティック検索”と呼ばれる技術を開発。検索文や検索対象のドキュメントの意味を分析したうえで適切な結果を返す検索エンジンを開発している。2008年5月にはWikipediaのコンテンツを対象とした検索サービスを公開して注目を集めていた(参考記事:グーグル先生を超える良回答連発、Powersetを使ってみた)。
Wikipediaを例にしたセマンティック検索は、従来のWebページ検索と違った新しい検索のあり方を提示しているように見えるが、「大規模なセマンティック検索のプラットフォームを構築するのはコストがかかるし、技術開発も必要。多くのベンチャーが想像できるより多くの計算機リソースも必要」(Powerset製品担当マネージャのマーク・ジョンソン氏のブログコメント)とし、「(マイクロソフトとの協力が)、最も速く自分たちの技術を幅広く市場に届けることができる方法だと信じている」(ジョンソン氏)としている。
Powersetは2005年創業でサンフランシスコに本社を置く。買収後も、オフィスや組織構成はそのままにして、Live Searchをはじめとするマイクロソフトの検索関連チームと協力していくという。
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