転送速度を20MB/sから30MB/sに引き上げ
中級カメラにも高性能連写を、サンディスクが高速SDHC
2008/08/27

サンディスクは8月27日、転送速度を従来の毎秒20MBから毎秒30MBに高速化したSDHCカード「サンディスク Extreme III 30MB/sエディション SDHCカード」を発表した。4/8/16GBに対応する。想定実売価格はそれぞれ7000円、1万2000円、2万3000円。9月上旬に発売する。
同社の標準的な8GBのSDカードの場合、8GBの内容すべてを転送するのに12分15秒かかる。これと比べてExtreme III 30MB/sの場合、4分29秒で転送が完了するという。
サンディスクによれば、同日ニコンから発表された1230万画素のデジタル一眼レフカメラ「ニコンD90」で、最速の連写性能を発揮する設計になっているという。30MB/sエディションのSDHCカードを使った場合、D90の連写モードで1画像当たり約6.0MBのJPEG画像(ラージ、ファイン)を毎秒4.5コマ、約39コマまで連続記録が可能。同じD90でも、他社製SDHCカード(20MB/s)のものを使った場合、25コマ前後までと記録可能コマ数で差がつくという。


また、D90は一眼レフカメラとして初めて動画撮影にも対応し、MotionJPEG形式で1280×720ドット(720p)、24fpsのHD記録に対応する。
サンディスクはすでにコンパクトフラッシュ「Extreme IV」シリーズで毎秒40MBを実現しているが、コンパクトフラッシュはプロ向けカメラ製品での採用が多い。コンシューマ向けのSDHCカードでも高速化を追求することで、普及価格帯のカメラ製品でも高い連写性能を実現するのが狙いという。IDCの調査によれば、2007年から2010年にかけてデジタル一眼レフカメラ市場の規模は、年間745万台から1400万台規模へと約88%の成長が見込まれている。
サンディスクは1988年設立で、今年で20周年。米国で50%、欧州で37%、日本で26%と、それぞれのメモリカード市場でトップシェア(数字は順にNPD、GfK、BCN調べ)。
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