「Android」「MapReduce」など

@IT編集者が選ぶ2008年必読記事:「Java Solution」編

2008/12/25

 @ITには1年間に多数の技術解説、動向解説の記事が掲載されます。重要ながら見落とされてしまった記事もありますし、いまあらためて読むと別の見方ができる記事もあります。そこで年末年始企画として、@ITの各フォーラム編集者が推薦する「2008年必読記事」を紹介! 本日はJava Solution担当編集者の推薦記事です。

 @ITニュースの検索キーワードランキングにもあるように2008年、大いに盛り上がったのはモバイル関係。特にiPhoneとAndroidは注目を集めました。Androidは国内で未発売ながら、@ITでは関連記事が多く読まれました。担当編集者が推薦するのは、Android向けアプリケーション開発を解説する記事。「Androidで動く携帯Javaアプリ作成入門」では、統合開発環境のEclipseを使ったAndroid向けJavaアプリケーション開発の基本を紹介しています。携帯向けJavaアプリケーションの基礎から学びたいという人には「携帯アプリを作って学ぶJava文法の基礎」が必読でしょう。

 また、Androidの開発背景を理解する上では、Android開発者である米グーグルのアンディ・ルービン(Andy Rubin)氏へのインタビュー記事「Androidは雇い主の分身として仕事をするエージェント」が参考になります。オープンであることの意味を説いた「Androidのオープン性でガラパゴスから脱出しよう」もご一読ください。

「分散処理」から理解するクラウド・コンピューティング

 2008年に盛り上がったもう1つのキーワードは「クラウド・コンピューティング」。そのクラウドの核心技術は分散処理です。解説記事「GoogleのMapReduceアルゴリズムをJavaで理解する」は、代表的な分散処理アルゴリズムである「MapReduce」を詳しく説明します。サンプルプログラムをJavaで実装する様子を紹介し、MapReduceのメリットの分かりやすく示します。

 同じ連載の「イロイロな分散処理技術とイマドキのWebサービス」では、Javaで使えるそのほかの分散処理技術を紹介します。取り上げるのは「Java RMI」「CORBA」、そして基礎技術の「RPC」「SOAP」など。加えて、MapReduce/Hadoopとそのほかの分散処理技術との違いを説明しています。

 また、後編に当たる「MapReduceのJava実装Apache Hadoopを使ってみた」では、MapReduceアルゴリズムをJavaで実装した「Apache Hadoop」を取り上げます。インストールや動作確認の方法、サンプルプログラムの実装、実行などを記事上で再現。大規模な分散処理を実際に試す必要がある人にとって有益な記事と言えるでしょう。

 そして、クラウド・コンピューティングとは何かをさらっと確認したい人には「5分でわかるクラウド・コンピューティング」が最適。クラウドの言葉の定義、具体的内容、企業ユーザーへの影響などが分かり、雲をつかむようなクラウドのイメージが明確になります。

構成管理ツールで“迷宮”脱出

 ソフトウェア開発を組織的、効率的に行うことは、いわゆるQCD(品質、コスト、納期)を守る上でとても重要です。大規模な開発であればなおさら。Java Solutionフォーラムでは、そのような開発体制を支援するツールの紹介もしています。「SubversionとTracでファイル管理の“迷宮”から脱出」では、開発の修正、仕様変更が“迷宮”入りする理由を説明し、構成管理ツール利用によるメリットを説いています。具体的にはオープンソースの「Subversion」と「Trac Lightning」のインストールや基本操作を説明しています。

 また、「Trac Lightningで始めるチケット式開発『電撃』入門」では、「“泥”開発に対する最終兵器」としてTrac Lightningの詳細を解説します。具体的なセットアップ方法と、Tracを使った開発の仕方が理解できます。

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(@IT 垣内郁栄)

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