メッセージラボがSMB向けのサービスを強化
リスクにさらされる日本の中堅企業にSaaSセキュリティを
2009/10/06
シマンテックのホステッドサービスグループであるメッセージラボジャパンは10月6日、中小/中堅企業に向けたWebセキュリティサービスの強化内容を発表した。同社が提供するメールセキュリティおよびWebセキュリティのサポートを強化するとともに、および日本語対応のインターフェイスを同日より提供開始する。
メッセージラボジャパンの調査によると、日本では全メールのうち89.4%がスパムであったが、これはグローバルにおける比率、86.4%を超えていた。この結果から、メッセージラボジャパンのカントリーマネージャ 山本誠治氏は、「日本におけるインターネットの脅威に対処するには、より優れた“日本向け”のサービスが必要である」と述べる。また、以前はより大きな利益が狙える大企業をターゲットしていた犯罪者が、いまでは「保護が手薄な企業ならば容赦なく攻撃する」とし、セキュリティの専門家が不在であることが多い中小企業に向けたサービスの必要性が高まっていることを指摘した。
メッセージラボジャパンが提供する「ホステッドサービス」はSaaS型のセキュリティサービスであるため、コストが削減できるだけでなく、コストを定額化し予算化しやすいという。また同サービスでは、スパム検知率、誤検知率などに対する「サービス保証」を行っていることが特長。
日本ではパートナー企業を介して販売しており、例えば日立情報システムズからは「メールセキュリティon-Demand」として販売されている。米メッセージラボでは、導入企業の従業員規模が1社平均400人だが、メッセージラボジャパンの場合は1社平均が1000人以上となっており、比較的大企業での導入が多かったという。
メッセージラボジャパンでは、日本ではまだSMB市場においてもSaaSでのセキュリティ対策導入が拡大する余地があるとし、シマンテックのローカライゼーションチームと連携しインターフェイスの日本語化を進めるとともに、直営による日本語テクニカルサポートを拡充し、中堅企業へのアピールを狙う。
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