「これからデータベースを学び始める初心者」が対象読者
オープンソースの発想で作ったOSS-DBの教科書を無償公開
2011/10/05
エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は10月5日、データベース初心者向けの教科書「オープンソースデータベース標準教科書 -PostgreSQL-」(Ver1.0.0)をWeb上で無償公開した。アンケートに答えるとダウンロードできる。データはPDF版とEPUB版の2種類がある。
特定技術にしばられない、汎用性が高いSQLの知識を
本教科書は、「これからデータベースを学び始める初心者」を対象に、「SQL言語を使ったデータベース」と「データベースの作成や管理」を“できるだけ分かりやすく”解説することを目的としている。
ベースとなる技術はPostgreSQLだが、PostgreSQLに特化した内容ではなく、汎用的なSQLの基礎知識を解説することに主軸を置いている。PostgreSQL独自の技術については、後半部分でようやく登場するといった構成だ。
教科書だってオープンソースで作る
扱う技術と同様に、本教科書の開発もオープンソースの精神に則っている。オープンソースカンファレンスの発起人 びぎねっと宮原徹氏が監修に当たり、達人出版会の高橋征義氏がEPUB版を作成、その他多くのエンジニアが意見交換や査読にボランティアで参加した。
教科書を作るモットーとして、宮原氏は「データベースを難しいと思ってほしくない。データベースは楽しく、面白いものだ。そのため、説明はできる限り簡単にするよう意識した」と語る。
また、コピーアンドペーストが容易ですぐに実行できるようにする、検索が容易にできるようにするなど、協力したエンジニアたちの声を聞いて、学習しやすいようさまざまな工夫を凝らしたという。
本教科書は、同団体が主催する「OSS-DB技術者認定試験Silver」の受験対策にも活用できるという。教材のアップデートやテキスト作成には、メーリングリストとWikiサイト経由で誰でも参加が可能。
テキストの構成
- 1章 SQLによるデータベースの操作 基礎編
- 2章 データ型
- 3章 表
- 4章 基礎編のまとめ
- 5章 SQLによるデータベースの操作 応用編
- 6章 データベース定義の応用
- 7章 マルチユーザでの利用
- 8章 パフォーマンスチューニング
- 9章 バックアップとリストア
- 10章 Webアプリケーションとの連携
- 11章 実習環境の構築方法
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