[Analysis]

ワークステーションの覇者は?

2001/04/10

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 サン・マイクロシステムズと日本ヒューレット・パッカードが先週、ワークステーションの新機種を相次いで発表した。サンはPC並みの低価格が特徴の「Sun Blade 100」(CPUは64ビットUltra SPARC IIe)を、UNIXのほかにもNT対応機種をもつHPは、Pemtium 4を搭載の「kayak」シリーズの新機種だ。

 2社はUNIXベースのワークステーションで市場シェア獲得をめぐり攻防を続けてきた。現在のところ、出荷台数ではサンに、金額ではHPに軍配があがっている。また、3位につけるIBMにも首位争いに食い込む余地は残されており、性能面、価格面で熾烈な戦いが繰り広げられることが予想される。

 価格と使いやすさで勝るNTの急激な伸びにより、UNIXワークステーションは総出荷台数で見るとゆるやかな減速傾向にある。2000年のワークステーション全体の出荷台数では、NTをサポートするデルがサンを上回っている。先月、国内のワークステーション市場動向を発表したIDC Japanでは、ベンダーにとって重要になるのは「市場におけるブランドの確立とISVとのアライアンス」と予測している。

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