[Analysis]

無限に広がるPtoPの可能性

2001/04/16

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 3月9日、米Groove Networksが企業向けにPtoP製品を発売した。すでに1社が導入を表明しており、ビジネスの見地からはPtoPの経済的成功が証明されつつある。今後、製品を導入したユーザーからは、企業システムとして見たPtoPの有効性に関しての診断が下されるだろう。

 Napsterのセンセーショナルな登場から約2年、PtoPは単なる“無料で音楽をダウンロードできるツール”の枠を超えて進化している。Napsterに代表される個人間での利用のほかにも、インテルが推進するような、分散コンピューティングを実現する手段としての利用もある。

 Grooveらは、PtoPを用いてここ数年の流行語“コラボレーション”の概念を実現しようというアプローチをとった。以前からある“プロジェクトを推進するためにコンピューターを利用する”という目的にPtoP技術を適用したといえる。

 新たな局面を迎えたPtoP、今後は標準化が進むことが予想される。サンはPtoP分野の開発に積極的な姿勢を見せており、今月中にも関連ソフトウェアを発表する予定になっている。

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