[Analysis]

Java搭載携帯、3社の仕様が出揃う

2001/04/19

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 KDDIが先週、同社のJava搭載携帯電話の仕様を発表した。Java対応携帯電話のサービスに参入するのは、NTTドコモ、J-フォン、KDDIの3社。すでにドコモ、J-フォンは仕様を発表しており、KDDIの動向が注目されていた。

 KDDIはサンが策定したMIDPを採用すると発表、MIDPはJ-フォンも採用を決定しており、ドコモの独自仕様に2社で対立するかたちとなった。2つの仕様間に互換性はない。

 日本における携帯電話の加入台数は3月末の統計で6000万台に達した。トップのNTTドコモは過半数以上の3600万台を占める。ドコモは1月に他社に先駆けiアプリを発表した。iモードで築いた成功を背景に同社の“一人勝ち”は続くかに見えたが、対抗する2社は、新サービス開始を機に巻き返しを図ろうと必死だ。効果的なマーケティングや魅力的なサービスの提供次第では逆転も不可能ではない。

 日本の携帯電話動向に対する海外からの関心は高い。3社が競って質の高いアプリケーションとサービスを提供することにより、“ケータイ先進国日本”を実証したいところだ。J-フォン、KDDIの両者から新サービス対応端末が発売されるのは今年の6、7月以降となっている。

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