[Analysis]

Kylix、5月18日に出荷開始

2001/04/22

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 ボーランドがついに「Borland Kylix」を発表した。KylixはLinux向けのビジュアル開発ツールで、同じくボーランドのWindows向け開発ツール「Borland Delphi」を使って開発されたプログラムをLinuxへ比較的容易に移植できるようになる。

 Kylix製品化の計画が発表されたのが2000年6月。Linuxでは初のビジュアル開発環境とあって、開発者のみならず業界関係者から広く関心そして期待を集め続けた。2001年1月末に米国で開催の「LinuxWorld」において製品発表が行われた後、日本で3月に日本語ベータ版のテスターを募集したところ、500名の枠は1日で一杯になり急遽追加公募を行ったほどだ。

 “Kylix”とは“酒盃”の意味。DelphiやVisual Basicといった開発環境に慣れたWindows開発者がKylixに移行すれば、Linux上で動作するアプリケーションが増える。そうなれば、Linuxの裾野が広がるだけでなく、OSとしてみたLinuxにも進化を促すことになるかもしれない。

 ボーランドによれば、Kylixと互換性のあるDelphi 6は「比較的早い時期に発表」という。

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