[Analysis]

ついに出荷、Itanium。その前途は―

2001/06/05

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 インテルが5月30日、「Itanium」の出荷を開始した。当初の予定より遅れること2年、計7年の開発期間を経て投入されたItaniumは、同社初の64ビットプロセッサ。エンタープライズ向けハイエンド・サーバやハイエンド・ワークステーション市場をターゲットとしている。すでに同日、開発にかかわってきたヒューレット・パッカードが2製品を発表した。インテルによれば、今年中に同プロセッサ搭載の製品が約25のベンダーから35機種以上登場するという。

 インテルが参入したハイエンドの市場はこれまで、サン・マイクロシステムズが圧倒的強さを誇ってきた市場。ItaniumはWindows系、HP-UX、AIX-5L、LinuxのOSに対応しているが、IAサーバがハイエンドで利用されることはすぐには起こりそうにない。性能の不安定さを指摘する声もあるからだ。いまのところ、Itaniumよりも後継バージョン「McKinley」(2002年リリース予定)がIAサーバハイエンド化の起爆剤となるのでは、というのが大筋の見方のようだ。

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