[Analysis]

いよいよスタート、IPv6への移行

2001/06/08

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 IPv6の体制作りは各分野で確実に進んでいる。まず機器を見ると、4月に開催されたシスコシステムズのカンファレンス「CiscoWave+Networkers」で、同社が全ネットワーク機器をIPv6対応にすることを発表した。日本の大手ベンダーでも対応は進んでおり、主要機器のIPv6対応が完了するのは時間の問題といえそうだ。

 OSでも、各OSのIPv6スタックが出そろいつつある。マイクロソフトはWindows XPの対応を発表しているし、Windows 2000でもスタックを用意した。サン・マイクロシステムズのSolaris8も対応済みだ。BSD系ではKAMEプロジェクトが、LinuxではUSAGIプロジェクトが研究成果を公表している。

 大手ISPでは、NTTコミュニケーションズが今年4月末にIPv6の商用サービスを開始。1999年、他社に先駆け実験サービスを開始したインターネットイニシアティブ(IIJ)も、今年の秋にもサービスを開始すると発表している。

 WIDEプロジェクト代表で慶應大学教授の村井純氏は、「IPv6への移行は2004〜2007年までに完了すべき」と見ている。滑り込みセーフとなるか、まだ予断を許さない。

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