[Analysis]
長期的な取り組みが始まったBtoB
2001/06/19

国内で企業間の電子商取引、BtoBへの関心が高まったのは昨年からだ。相次いでマーケットプレイスが形成されたが、期待が高かった割には、順調に稼働しているサイトはあまり多くない。
マーケットプレイスは取り扱い品が直接財、間接財かで大きく2種類に分類できるが、どちらの場合も滑り出しで障害となっているのは、カタログやフォーマット、コードの標準化だ。だが、XMLをベースとした標準化の取り組みは少しずつ進んでいる。電子購買コンソシアムは、間接財のマーケットプレイス活性化を目指し必要な標準を策定する団体で、今月末にも正式発足する。直接財では、ハイテク電子部品調達の標準化団体RosettaNetなどがある。
国内BtoBの市場規模は2003年で67兆円、2005年には111兆円と高い成長が期待される分野。電子取引をするBtoBは業務プロセスの統合をも意味する。企業にとってはまったく新しい取引形態だ。新しい時代を待っているだけではなく、積極的に参加して作り上げて行くことが求められているのではないか。
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