[Analysis]

広がる無線LANの利用

2001/06/26

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 無線LANの普及が進んでいる。アクセスポイントやアダプタなど無線LAN環境構築のための製品群はほぼ出そろった。このところ一気に進んでいる企業あるいは家庭での導入の背景には、標準化団体WECAによる「Wi-Fi」認定により異なるメーカー間での相互接続性の問題も解消され、価格も安くなってきたことがある。

 現在、無線LAN規格の「IEEE802.11b」では、2.4GHzの周波数帯を利用し、最大転送速度11Mbit/秒を実現する。5GHzの周波数帯を利用し、最大転送速度30Mbit/秒を実現する「IEEE802.11a」準拠の製品は、今年中には登場する見込みだ。

 電磁波を利用する無線LANの最大のメリットは、ケーブルやコネクタの敷設の必要がないこと。手軽にLANを構築でき、クライアントの追加や変更も容易に行えるうえ、コスト面でも有線より安価といわれている。

 製品の充実に続き、高速無線インターネット接続実験や飲食店のような公衆の場での無線LAN接続実験が発表されるなど、接続サービスの提供も始まり、さらに無線LANの導入に拍車がかかりそうだ。

 別の無線通信技術であるBluetoothは、家電や携帯端末での利用を想定したもの。Bluetoothでも、内蔵携帯電話機が登場するなど、実用化に向けて着実に準備が整いつつある。

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