［Analysis］

数奇な運命をたどったAlphaチップの10年間

2001/06/29

　6月25日、米コンパックコンピュータは米インテルとの提携を発表した。この提携は、同社のAlphaプロセッサに関連する技術をインテルに提供することを含んだ内容となっている。

　Alphaチップは1992年、Digital Equipment Corporation（DEC）が世界で初めて発表した64ビットのRISCアーキテクチャのマイクロプロセッサ。1957年創業のDECは、チップやクラスターシステムで先進的な開発を行ってきた会社だ。そんな名門企業をコンパックが買収したのは1998年のことだった。

　コンパックブランドから「AlphaServer ES」シリーズなどのサーバ、ワークステーションといった製品が提供されてきたが、これらはインテルの64ビットプロセッサであるItaniumと統合されることになる。次世代のAlpha EV7を開発中だったコンパックでは、開発を継続し同システム搭載した製品を2002年末に発表するとしている。それをもってAlphaチップはその歴史にピリオドを打つことになりそうだ。

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