［Analysis］

活況が続くストレージ市場

2001/07/06

　6月27日から3日間、「データストレージEXPO」が開催された。ITバブルの崩壊や日米を中心とした景気後退にもかかわらず、ストレージ関連市場は順調に成長を続けている明るい分野だ。第3回を迎えた今年も、イベントに合わせて各社が新製品を発表し、さらにはストレージの規格制定や情報発信を行う米業界団体SNIAの日本支部が発足するなど、盛り上がりを収めた。

　ストレージが成長市場である理由は、広帯域化により情報量がますます増えていること。その増加規模は、「今後2年に新たに作成される情報量は有史以来、人類が蓄えてきた情報量を上回る」（カリフォルニア大バークレー校）ともいわれている。

　だが、解決すべき問題はある。例えば、異なるベンダの機器間の相互接続性。ベンダ単位での検証実験が進んでいるとはいえ、ユーザーが相互運用性を気にすることなく製品を選べるには程遠い。バックアップなど管理面でもまだまだ工夫の余地はあるだろう。

　今後のストレージでは、新技術に加え、新たなビジネスとして立ち上がりそうなストレージ・サービス・プロバイダ（SSP）の動向にも注目が集まりそうだ。

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