[Analysis]

価値が見直されるERP

2001/07/19

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 ERPに再びスポットがあたっている。これには昨年来のBtoBやCRMのブームが影響しているようだ。BtoBやeマーケットプレイスでは、企業間が接続され取引が飛躍的に効率化するといわれている。だがこれは社内のシステムが整理・統合化されてはじめて実現すること。CRMにしても、ERPという基盤が整っていないことには効果を最大限に引き出せない。そこで再び、企業内システムの統合に注目が集まり始めたというわけだ。

 日本企業のERP導入率は30%程度といわれている。米国の70%程度と比較するとあまりにも低い数値だ。「品質に対する要求が高い」「カスタマイズを好むあまり、導入に時間がかかる」などとERPベンダ泣かせの日本市場だが、ベンダにとって魅力的な市場であることは間違いない。SAP、バーン、ピープル・ソフトといったERPベンダやオラクルはXMLなどの新技術を追加してシェア獲得を狙っている。

 企業にとって気になるのは既存製品・他社製品との接続性。技術のオープン化とコンサルティングを含むサービスをいかに提供していくかがベンダの課題といえそうだ。

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