[Analysis]

秋のIDFは、プロセッサ・ソリューションが主役

2001/09/04

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 8月27日から4日間、米インテル恒例の“IDF”こと「インテル・デベロッパ・フォーラム Fall 2001」が開催された。ポストPC時代に備え、PC中心の半導体事業からの移行を急ぐインテルだが、今回のIDFでは、InfiniBand、ワイヤレス、PtoPなどのテーマが取り上げられる中、プロセッサについても情報のアップデートが行われた。

 最終日の基調講演を飾った、同社 エンタープライズ・プラットフォーム事業本部 副社長兼エンタープライズ・プロセッサ事業部長 ガディ・シンガー(Gadi Singer)氏は、高性能インターネット・インフラを低コストで実現する「パラレリズム」というコンセプトを紹介した。コンピューティングの全レベルでパラレル・コンピューティング手法を用いるというもので、システム資源の分散配置と、同社のプロセッサであるItanium、そして開発中のMcKinleyやXeon、そして次世代I/OのInfiniBandの3つで実現できるという。

 同氏によれば、次世代ItaniumのMcKinleyでは、演算実行ユニットの追加、インターコネクトの帯域幅を3倍に拡張、最高動作クロック数を1GHzにするなどの改良を行うという。来年市場に投入する予定のXeonでは、ハイパー・スレッディング技術(1基のプロセッサが、あたかもプロセッサを2基使用してデータを処理するように見せかけ、処理能力を向上させる技術)を採用することになっている。また、インテルやIBMなど主要7社が中心となって仕様策定などを進めているInfiniBandに関しては、ラボの開設や評価版などが発表され、デモも実演された。

 IDF Fall 2001は、日本では9月26日から2日間、開催の予定だ。

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