[Analysis]

現実化に近づくInfiniBand

2001/09/18

010918infini.jpg

 サーバのCPUと、ネットワークカードなど周辺機器との間のI/Oのスピード差は、ここ数年、課題とされてきた。この問題を解決するため、これまでにもPCI-Xなどの規格が持ち上がったが、最有力視されているのがInfiniBandだ。

 現在の主流であるPCIとは異なり、InfiniBandでは他の周辺機器と接続を共有せず、ポイント間での直接接続が実現することになる。これにより、スループットは最大6Gbpsにもなると言われている。高速化以外にも、拡張性や信頼性の向上といったメリットもあるという。

 このInfiniBandの規格策定にあたっているのはInfiniBandトレード・アソシエーション(ITA)。インテルやIBM、サン・マイクロシステムズといった業界を代表する企業が1999年に立ち上げたコンソシアムだ。同団体は2000年10月にバージョン1.0を発表した。

 自社のカンファレンスにて接続デモを披露するなど、InfiniBandに積極的に取り組んでいるインテルでは、開発ツールなどの提供を開始している。同社によれば、InfiniBand製品が登場するのは2002年初めという。まずは32ビットCPUで普及し、その後64ビットCPUに使用されることになりそうだ。

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)