[Analysis]

FOMA、ついに本格サービス開始

2001/10/02

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 10月1日、NTTドコモのIMT-2000(第3世代携帯電話:3G)「FOMA」のサービスがついに始まった。TV電話や、下り最大384kbpsの高速パケット通信などが特徴のFOMAは、世界に先駆けて開始される3Gのサービスとなる。携帯電話では欧米をリードしている日本だが、FOMAはまさに世界が注目する中でのスタートとなる。

 FOMAはW-CDMA方式を採用している。9月30日まで約4カ月間、首都圏を中心に行った試験サービスでは、約4500のモニターを対象に、音声およびTV通話、64kデジタル通信、パケット通信、ショートメッセージ(SMS)などの基本サービスに加え、映像配信などの機能が提供された。この試験期間中、接続のトラブルがたびたび生じたが、同社では、基地局を増設するなどして対応したという。

 これらのサービスに加え、今後はサービスメニューも拡充させる。年内にiモードメニューサイトからの映像クリッピング機能「iモーション」を、来年春に映像配信機能「M-stage visual」、音楽配信機能「M-stage music」などのサービスの提供を開始する予定。また、提供エリアに関しても、今年12月中に大阪・名古屋地区へ、来年春には全国主要都市へと拡大していく。現在のところ、端末は、試験サービス時と同じ「N2001」「P2101V」「P2401」の3種類が用意されている。料金体系は、「FOMAプラン」、「FOMAデータプラン22」、「パケットパック」の3体系。FOMAプランの最低月額料金は3900円となっている。

 FOMAは“Freedom Of Mobile multimedia Access”の頭文字をとって名付けられた。名前のとおり、モバイルから自由にマルチメディアへのアクセスを可能とすることができるかどうか、ユーザーが3Gサービスに対し利便性を見出せるかどうかが試されることになる。iモードの成功で“世界のドコモ”の地位を築いたNTTドコモ。同社が引き続き携帯分野でのリードを維持できるかどうか、このFOMAがカギを握っている。

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