[Analysis]
“狙うはメインフレーム”のUNIXサーバ
2001/10/05

10月4日、サン・マイクロシステムズと日本アイ・ビー・エムが、それぞれUNIXハイエンド・サーバを発表した。報道関係向けの発表では両社とも、相手と自社製品との比較や、“業界最速”や“業界最大”といったフレーズのオンパレード。自社製品の優位性をさまざまな形でアピールしてみせた。
2社が共通して強調するのは、メインフレーム・クラスの高性能な機能や可用性や拡張性。UNIXでは圧倒的な強さを誇ってきたサンはメインフレーム級へとその機能を進化させ、一方のIBMは、メインフレームで培った技術をオープン系サーバに持ち込んだ形だ。それぞれアプローチは異なるが、共通のゴールはオープン系サーバをミッションクリティカルなシステムで稼働させることだ。メインフレームからオープン系サーバへの移行は確実に進むといわれるが、昨年、日本ヒューレット・パッカードが投入した「hp 9000 superdome」にしろ、今回の2社の新製品にしろ、その動きにベンダ側も技術で答え、受け皿を用意するということだろう。
現在、日本におけるUNIXサーバのシェアはサンが首位で過半数を超えており、以下、日本HP、IBMと続く(矢野経済研究所調べ)。だが、ハイエンド市場、しかもメインフレームからの移行となると、この図式がそのまま当てはまるとは限らない。すでにメインフレーム顧客を抱えるIBMに有利に働く可能性もあるし、既に投入済みのHPのsuperdomeも定評がある製品だ。サン、IBMの新製品の投入が完了した来年移行、UNIXサーバ市場の戦いはさらに熱くなりそうだ。
関連リンク
情報をお寄せください:
最新記事
![]() |
|
|
|
![]() |