[Analysis]

対.NETで会したJ2EE陣営

2002/04/02

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 米サンフランシスコで先週、第7回目となる「JavaOne 2002」が開催された。Javaの誕生から7年、プログラミング言語としてのJavaは成熟期に達しつつあることから、ここ1、2年の傾向は、JavaそのものよりもJ2EEやJ2MEをベースに事業展開する各ベンダの発表の場となる傾向が強かった。今年はアプリケーションサーバ・ベンダによるWebサービス関連の発表のほか、技術面にもスポットが当たったJavaOneとなったようだ。

 5日間の会期中、J2EEアプリケーションサーバを提供している各ベンダは、Webサービス関連の新製品を相次いで発表した。IBMやオラクル、ヒューレット・パッカード、アイオナ・テクノロジーズ、ボーランドなどである。BEAシステムズは、Webサービス開発のフレームワークをJCPに提案するなどの動きを見せ、いよいよ、J2EEをベースとするベンダ間の競争が本格化してきたといえる。

 一方のサンは、Java VMを高速化する新技術「Monty(コードネーム)」を発表、また、自社のWebサービスSun ONEを推し進めるため、「Web Services Pack」の新バージョンや、オープンソース「NetBeans」ベースの開発ツール「Forte」についても明らかにしている。2003年第1四半期にリリース予定のJ2EEの次期バージョン、1.4では、Webサービスの機能が追加されるほか、EJBのアーキテクチャも強化されるという。

 日本では、第2回目となるJavaOneが今年9月に横浜で開催される予定だ。

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