[Analysis]
IBMとオラクル、DB市場争いの行方は?
2002/04/16

データベース市場は、今年も熱い。昨年のIBMによる「DB2 ユニバーサル・データベース」の値下げなどによって、オラクルへの追撃を開始し、その後、じわりじわりとOracleの牙城を侵食し始めた。当初は、価格競争を避けたオラクルだが、結局今年1月には大幅な値下げを発表することになった。
しかし、今年になってもIBMは追撃の手を緩めず、さらなる攻勢に出ている。同社は2月にDB2エンジニアのすそ野拡大のため、DB2の資格認定プログラムを「DB2 グローバルマスター」としてリニューアル、さらにエントリクラスの資格認定を作った。3月には、パートナーへの技術情報提供を強化すべく、同社のソフトウェア事業部内に「データマネジメント・コンピテンシー・センター(DMCoC)」を設置した。
オラクルの戦略は、「Oracle9i」と「Oracle 9i Application Server Release 2」などによって、DB市場だけでなく、Webサービス市場などからの収益も狙おうというもの。収益の柱であるDB市場は同社の命綱だが、その牙城が脅かされている。今後、オラクルがIBMの挑戦にどう対応し、どう戦っていくのだろうか。
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