[Analysis]

エクストリームプログラミング(extreme programing)の現実

2002/07/02

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 プログラミング手法エクストリームプログラミング(extreme programing:XP)が開発現場で実践されるようになってきた。実践の段階に入ると、当初は予想もしていなかったギャップが生まれてくるものである。

 XPが示す12のプラクティスには、「週40時間以上仕事をしてはいけないというルール」がある。これだけをみるとXPとは楽な作業、との印象を受ける。だが、実際にXPを開発で用いたエンジニアによると、「週40時間以上続けることができないほど大変」なのが実情だそうである。

 また、XPはドキュメンテーションの作業を行う必要がない、つまりドキュメントを作る必要がないプログラミング手法とされているが、「仕様変更に備え、やはりドキュメントは必要。そのためドキュメント作成用のタスクは別途設定する必要がある」(前述のエンジニア)という。

 さらに、XPの核ともいえるペア・プログラミングについても、常に2人で作業ができるために開発効率が向上すると単純に思われがちだが、現実はそうではないようだ。

 「毎日ペアの組み合わせは変動し、それぞれのチームが毎日コミュニケーションを交わさなければならない。新人同士では効率が悪くなる恐れがあり、できれば開発陣の半分はベテランをそろえる必要がある」(同)。もちろん、うまく活用すれば開発効率は向上するが、「うまく活用するためのハードルは意外と高いと実感した。XPはエンジニアに高いスキルを要求する」(同)と指摘する。

 もちろんXPには多くのメリットがある。実践で用いられ始めれば、机上のメリットが思わぬところで実際のデメリットに変わる場合があるというだけであろう。実践を積み重ねていくことで、実際のデメリットは、実際のメリットに変化していくのだろうか。

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