[Analysis]

なかなかブレイクしないPtoP

2002/08/30

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 あなたは1人で仕事のすべてを行うことはできないはずである。もちろん例外もある。しかし、例外はあるにしても大多数の人々は仕事をするうえで、自分以外の人々とコミュニケーションをとり、その仕事を共有し、あるいは部分的には頼りながら、ある目標に向かって作業を進めていくはずだ。ある組織に属している場合、その組織内で完全に行える仕事がどれだけあるか。ほかの組織あるいは外部の個人となんらかつながりを持ちながら、仕事を進めることが圧倒的に多いはずである。

 あなたの電子メールソフトのアドレス帳には、自社外の人間のアドレスがあふれているはずである。それらの人々はあなたが仕事をするうえで重要な存在であり、中には常にコミュニケーションをとり続けながら仕事をしなくてはならない人も含まれる。

 あなたが常に連絡をとりたいと思う人がPCの前に座っていることを知ることができ、リアルタイムに連絡をとりながら、共有している資料を瞬時に交換あるいは配布し、更新された情報を即座に把握できる環境があれば、とりあえず言うことはないと思うがいかがだろうか。

 PtoPテクノロジを活用すればそれが可能なのである。

 台頭著しいPtoPネットワーク・システムベンダの売り文句は、だいたいこのようなものである。確かに魅力的であるし、その多くのアプリケーションの利便性は、期待以上の快適さと感動を味わうことができる。だが、知名度、イメージ、セキュリティ技術への課題など、残念ながら普及に向け解決すべき問題は山積みにみえる。新たな技術が浸透するにはいつの時代も時間がかかる。次世代テクノロジの有望株としてPtoPは横綱級だと思うが、そのブレイクはいつになるのだろうか?

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