[Analysis]

[Analysis] Javaは限界を超えられるのか

2002/10/01

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 今年もJavaOneが終了した。サン・マイクロシステムズのチーフ リサーチャー ジョン・ゲイジ(John Gage)氏の「56.5時間のマラソンカンファレンス」との発言どおり、参加者にとっては過酷で長い道のりだったに違いない。膨大なテクニカル・セッションの洪水を乗り切るだけで息が切れたはずだ。

 今回のテクニカル・セッションや基調講演の中心テーマは、乱暴にくくってしまえば、「Javaテクノロジーのエンタープライズへの応用」ということになるだろう。昨年の主要テーマが「ワイヤレス」だったことを考えると、時代の流れによって、Javaの技術変移が読みとれる。

 ただ、このような膨大な技術情報の流れにのみ注目するのは、そろそろ終わりの時が近づいてきたようだ。サンのフェローであり、Java Community Process(JCP)の議長でもあるロブ・ジンゲル(Rob Gingell)氏はいう。「(Java技術者の)コミュニティによって技術は大幅に拡大した。しかし、その技術をどのように製品化し、そしてビジネスとして成長させていくのか」

 今年のJavaOneには、「限界を超えて」というサブテーマが掲げられていた。技術的にはさらに成熟していくことは確かだろうが、その技術をどのようにビジネスとして変換していくかは今後の課題だ。真のビジネスとして成熟していくほどには、いまだJavaはその限界を超えていないと感じるからだ。

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