[Analysis]

[Analysis] プラットフォームを超えたインテグレーションスキルを目指せ

2002/10/16

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 J2EEのプラットフォームと比較すると、.NETプラットフォームのアーキテクチャモデルの構築は出遅れているという。前者はオープンソースの開発プロジェクトが至るところで進行中だが、後者はそうではない。ただし、だからといって、J2EEが優位であり、.NETが不利だとする短絡的な論評には何の意味もない。

 今後、主要な技術は単独利用の価値を失う。システム構築の焦点は、主要技術がカプセル化されたコンポーネントを、いかにサービスとして提供できるか、とする融合技術に移っていく。    とするならば、エンジニアの価値は、コンポーネントを開発する能力とコンポーネントを組み合わせ、システムを開発する能力に2分化されていくに違いない。

 現在のシステム開発に対する要求の50%以上がシステム統合という課題に集中しているということからもわかるように、1つのプラットフォームに拘泥するエンジニアに未来はないのである。J2EEと.NETで構築されたシステム統合を成し遂げるには、両者を知らなければどうにもならならない。

 いま、豆蔵では.NETとJ2EE共通の論理アーキテクチャ設計手法を模索しているという。豆蔵に限らず、ほかの競合企業も模索している分野である。つまり、この分野がITインテグレーションの最重要分野であることはいうまでもないだろう。

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