[Analysis]

[This Week] Linuxは、価格から成熟度へと魅力が変化している

2002/11/01

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 Linuxカーネルの次期バージョンは「2.6」で、2003年の6月にはリリースされる見通しだと、海外のメディアで報じられた。現在のところIBM、HP、NEC、富士通、デルといった大手サーバベンダは、Linuxを引きつづき重要なOSと位置付けており、サン・マイクロシステムズもLinuxのポジションを自社内で少しずつ引き上げている様子だ。数年前のようなLinuxの盛り上がりは沈静化したが、ブームから実用のフェイズへの移行をLinuxはうまくこなしているように見える。2.6でどのような機能向上がなされるかはまだ未定のようだが、エンタープライズ用途への親和性が高まる方向になるだろうことは想像に難くない。かつてはコスト面の有利性が強調されたLinuxだが、成熟するにしたがって、機能や性能の魅力が非常に高まった。そうした、価格ではない部分でのLinuxの競争力を無視できなくなってきていることが、ベンダ各社をLinux戦略に走らせている。

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