[Analysis]
[Analysis] デルの周辺機器市場参入の影響
2002/11/06
デルコンピュータは先週、日本国内でネットワーク機器とプリンタの市場に参入すると発表した。同社自らが開発するのではなく、OEMなどによって調達し、販売するものとみられる。
“コモディティ化”しそうな製品市場に対し、きっちりと収益を確保するデル。これまで日本では、特にサーバ市場などで強みを発揮してきた同社だが、コンシューマ部門を強化、一層のシェア向上を狙うだけでなく、周辺機器市場へと参入する。日本での影響は意外と大きいかもしれない。
次第に事業領域を広げ、フルライン政策を展開し始めるデルに対して、フルラインを“お家芸”としていた日本の大手ハードベンダはどう対応していくのだろうか? 彼らに求められているのは、製品ラインの“選択と集中”だ。しかし、こうしたことが相変わらず指摘されること自体、日本の大手ベンダのこれまでの戦略が中途半端だったことの証。明確な戦略を持たなければ、それぞれの市場セグメントでデルや専業ベンダなどに各個撃破され、負け組と呼ばれるようになるかもしれない。
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