[Analysis]
覇気がないMS、今年の勢いは?
2003/03/18

「マイクロソフトに覇気がない」。そんな話を取材先で聞くことがある。売り上げなどが伸び悩んでいる、というのだ。正確にいえば、予算に対する売り上げが悪いのであって、売り上げ自体は前年度比マイナスになっているわけではないという。
同社のOS製品のWindows XPとオフィス製品のMicrosoft Office XPは、いずれも2001年の発売で、昨年は同社の“花形主力製品”の発売はなかった。同社の昨年の活動の中心は、中小企業への拡販、セキュリティ対策、それにLinux OS対策などにあった。
もちろん、同社は新製品によって収益が左右されないよう、新製品だけに頼るビジネスモデルの変革に取り組んでいる。ソリューションなどのサービス分野への注力や、ライセンス形態の変更などだ。しかし、そのすべてがうまくいっているとはいえない状況だ。
そんな状況のマイクロソフトだが、今年はWindows Server 2003の発売を皮切りに、Officeの新バージョンやいくつかのサーバ製品(Exchange ServerやSharePoint Portal Server)が続く。こうした新製品の売り上げで、ビジネスモデル転換までの“つなぎ”となるか。それとも、新製品の発売でも同社は勢いを取り戻すことはできないのか。今後の同社の動向に、ライバルを含めIT業界全体が注目している。
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