[Analysis]

迅速に、かつ要求変更に強いアプローチ

2003/04/29

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 反復型開発の有用性を説く声が方々から聞こえる。いわゆるウォーターフォール型の開発アプローチは陳腐化したとする意見がさまざまな場所から発信され始めた2000年前後と比較して、“声の大きさ”や発言の“絶対量”は年々増えているような気がする。

 このような声が出始めた最大の要因は、開発されるべきアプリケーションがクライアント/サーバ型からWebベースに移行し始めたことにある。

 サーバサイドで機能の変更や追加や修正を施せば、クライアントサイドでその恩恵を享受できるWebアプリケーションの開発において、「外部要因の影響に極端に弱いとされるウォーターフォール型の開発アプローチでは、到底対応できない」とある開発ツールベンダの幹部は言う。

 顧客の要求も年々厳しいものになっている。米ガートナーによると、2002年のアプリケーション開発ライフサイクルは平均して60日程度であったが、2012年には1日に短縮されるという。迅速に、かつ要求変更に強い開発アプローチが求められるのも当然なのかもしれない。

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